女性らしさを演出するのに最も効果的なのは、胸の谷間ではないでしょうか。しかし、根本的にバストのボリュームがないと谷間を作るのは難しいですし、ボリュームがあってもデコルテが骨ばっていれば貧相に見えてしまいます。
豊かな胸を演出するには、デコルテにボリュームを持たせるのがカギと言えるでしょう。この記事では、豊胸手術の方法や特徴などを解説していくので、胸の悩みがある人は読んでみてください。
まずはバストの基礎知識を知ろう!
乳房は、大胸筋を土台にしていますが、間に乳房後隙という結合組織が存在します。順番で言うと、体の内側から大胸筋、皮下筋膜の深葉、脂肪、そして皮下筋膜の浅葉という順です。脂肪の中には母乳を作るための乳腺や乳管などがあり、それらをクーパー靭帯と呼ばれる組織が包んでいます。
クーパー靭帯はネットのような形状です。主にコラーゲンでできているクーパー靭帯は、一度伸びてしまったり、一部が切れてしまったりしたら元には戻りません。伸びてしまう時期で最も多いのが、バストのボリュームが一気に増える、思春期と授乳期です。
さらに、加齢によっても伸びてしまいます。どの部位でも加齢によってたるみますが、クーパー靭帯も同じなのです。
バストの形は人それぞれ
日本人に多いバストの形状は、三角状です。胸の始まりがはっきりしておらず、デコルテが直線的です。薄くてボリュームに欠ける皿型の人は小胸で悩まされますが、運動時などに揺れが少ないため、垂れにくいのがメリットと言えます。
欧米人に多い錐体型はボリュームがあり、乳房が突き出ています。さらにボリュームがある釣鐘型は、早くから下垂に悩まされることが多いです。半球状と言われる形状は、多くの女性が理想とするタイプかもしれません。おわんのように綺麗な丸みを持ちます。
デコルテにもボリュームがあるため、胸の開いた服を着こなすことができるでしょう。
初めての豊胸手術でも安心なのがこれ
豊胸のプチ整形と言われるのが、ヒアルロン酸注入豊胸法です。ヒアルロン酸は言わずと知れた人体に存在する化合物。安全性は確かで、様々な注射治療に用いられています。しかし、時間と共に吸収されてなくなってしまうため、効果は永久的ではありません。
ですから、低吸収ヒアルロン酸を用いるクリニックを選ぶといいでしょう。この場合は3年程度効果を持続できます。注入できる量は、片胸につき300ccまでが目安です。局所麻酔をしてから、15~30分かけて注入していきます。
料金の目安は1ccにつき2500~3000円、施術費が10万円ほどです。サイズアップできるのは1カップ程度で、左右の胸を1カップずつアップさせた場合は60万円ほどかかります。ヒアルロン酸注入豊胸法のメリットは、バストの形状や柔らかさが自然で傷跡が残らない、アンバランスなバストの形を整えることもできる点です。
仕上がりに満足がいかなかった場合は、追加注入もできます。しかし限度があるので、沢山ボリュームを持たせたい人には、あまり向いていない手術と言えます。
豊胸手術と言えばバッグ挿入
豊胸手術と聞くと、バッグプロテーゼを入れる手術、人口乳腺法を思い浮かべる人は多いでしょう。様々な問題になることもある手術ですが、半永久的効果があるため多くの人に利用されています。バッグプロテーゼには様々な種類がありますが、シリコンジェルでできているものが多いです。
同じシリコンバッグでも品質や柔らかさなどが違うため、高品質なものを使ってくれるクリニックを選ぶのが大切です。例えば、2019年1月時点で最新とされているバッグプロテーゼ、エルゴノミックスには、マイクロチップが内蔵されています。
これの利点は、手術内容やクリニック情報が記録されるという点です。手術後でも外部から情報を読み取れるので、再手術する際に最良の対応を取ることができます。また、一昔前のバッグプロテーゼよりも自然さが増しており、寝ているときはお椀型に、立っているときは滴型になります。
中身のコヒーシブシリコンジェルは従来のシリコンジェルよりも、より柔らかいです。美容外科クリニックの多くは何種類かのバッグプロテーゼを用意しており、形状や触り心地、サイズなどから選ぶことが可能です。切開部分は脇の下かアンダーバストからで、4cmほど切開するクリニックもあれば、漏斗状の器具を使って挿入して切開部分を最小限に抑えているクリニックもあります。
4cmほど切開してもシワに沿ってメスを入れるので、傷跡はほとんど目立たないとされています。手術は全身麻酔下で行われ、手術時間は1時間が目安です。ダウンタイムは1~2週間ほど、料金は70~90万円が目安です。
半永久的効果を考えると、コストパフォーマンスに優れた方法と言えます。
一石二鳥な豊胸手術
お腹や太ももなどの脂肪が気になる人や、体内に異物を入れたくない人に向くのが、ピュアグラフト豊胸術です。これは自分の脂肪を採取して精製してから胸に注入する手術です。安全性が疑問視されている従来の脂肪注入法を改良した方法で、米国食品医薬品局(FDA)や欧州品質基準(CE)から認可を受けています。
脂肪を精製することで、不純物による炎症やしこりが生じるリスクが減り、生着率が上がりました。脂肪の中の不純物とは、油分や赤血球などです。また、脂肪組織が破壊される心配も少ないです。脂肪に限らず、細胞は処理時間の短さが肝心と言われています。
ピュアグラフトは15分という短時間で処理でき、細胞の劣化を最小限に止めることが可能です。脂肪注入でしこりができるのは、石灰化が原因で、一箇所に多くの脂肪を注入した場合に生じやすいと言われています。そのため、マルチプルインジェクションという、脂肪を細かくしながら注入できる最新の医療技術を用いるクリニックが望ましいでしょう。
ピュアグラフト豊胸術で可能なサイズアップは1.5~2カップ程度、手術料金は、90~100万円が目安です。局所麻酔と静脈麻酔を併用し、脂肪を吸引した後、ピュアグラフトで不純物を除去してから胸に注入していきます。
手術にかかる時間は2~3時間、ダウンタイムは2週間ほどです。脂肪吸引した部分が、術後2週間ほど経って硬さが出てくることもありますが、不自然なことではありません。自分で揉み解すなどすれば、徐々に回復していきます。
また、マルチプルインジェクションを用いていても、脂肪注入部にしこりや凹凸が生じる可能性をゼロにすることはできません。
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